検査結果の「答え合わせ」で終わらせない面談の考え方

検査結果を答え合わせにせず面談だからこそ見えるものを活かす考え方を解説するコアスキルのブログ記事アイキャッチ画像
目次

「検査でこう出たから、面談で確かめよう」――その面談、答え合わせになっていませんか?

適性検査の結果を手にして学生と向き合うとき、つい結果が合っているかを確かめる時間になってしまうことはないでしょうか。 検査結果を確認すること自体が悪いわけではありません。 問題は、結果を「正解」として、面談をその確認の場にしてしまうことです。 この記事では、面談を検査結果の答え合わせにしないという考え方を、進路指導の現場に沿って一緒に考えていきます。

面談が「答え合わせ」になると何が起きるか

検査結果を先に「正解」として受け取り、面談をその確認の場にしてしまうと、いくつかもったいないことが起こります。

一つは、学生の言葉が出にくくなることです。 先生が「この結果で合っていますか」と確かめる姿勢で臨むと、学生は「はい、合っています」と答えるだけになりがちで、自分の経験や考えを語る余地が少なくなってしまいます。

もう一つは、先生自身の観察が結果に引きずられることです。 「慎重なタイプと出ているから」と先に結論を置くと、面談でもその見方に合う言動ばかりが目に入りやすくなります。

そして、面談でしか見えない情報が拾いにくくなることです。 その場の表情や、迷いながら話す様子、これまでの学校生活での姿は、対話の中でこそ伝わるものです。 答え合わせに時間を使ってしまうと、こうした面談ならではの手がかりを取りこぼしてしまいます。

ここではまだ、どうすればよいかには踏み込みません。 まずは、答え合わせにしてしまうと何がもったいないのかを押さえておきたいところです。

検査と面談は「別の軸」――どちらかの答え合わせにしない

なぜ答え合わせにしない方がよいのか。 それは、検査と面談が、そもそも見ているものの違う二つの入口だからです。

検査は、同じ質問に対する学生本人の回答をもとに、傾向を整理するものです。 全員に共通のものさしを通すため、普段の関わりだけでは気づきにくい面が浮かび上がることもあります。 一方、面談は、先生がその場での受け答えや表情、これまでの関わりも含めて学生を理解していく場です。 どちらかが正解で、どちらかが確認作業になるわけではありません。 検査と面談は、学生を別の角度から見るための入口だと考えるとよいでしょう。

だからこそ、片方をもう片方の答え合わせにしてしまうと、二つあった理解の入口が実質ひとつに減ってしまいます。 とくに気をつけたいのが、先に検査結果を結論として見てしまう場面です。 そうすると、その結果に合う言動ばかりを拾いやすくなることがあります。 心理学では、こうした見方は確証バイアスとも関係すると言われています。 誰にでも自然に起こりうる心の働きなので、結果はいったん「一つの見え方」として脇に置いておく意識が役に立つでしょう。

面談だからこそ見えてくるものを大切にする

答え合わせをやめると、面談は結果を確かめる場から、学生を理解する幅を広げる場へと変わっていきます。

面談では、学生の言葉づかいや迷い、表情、これまでの経験の語り方といった、その場でしか伝わらないものが見えてきます。 検査結果には表れにくい「本人の納得感」や「今いちばん関心のあること」も、対話の中でにじんでくるでしょう。 こうした手がかりは、検査結果だけを見ていては拾えないものです。

だからこそ、面談は結果を確認する場ではなく、学生理解を広げる場だと位置づけたいところです。 そのうえで、検査結果は面談を始めるきっかけとして使うとよいでしょう。 「この結果を入口に、実際はどうか本人と話してみる」という順番であれば、結果に引っ張られずにすみます。

こうして面談を独立した軸として保つと、先生が学生を理解する視点も広がり、学生自身も自分を別の角度から考えやすくなります。 検査と面談、それぞれの入口を活かすことが、学生理解を立体的にしてくれるのではないでしょうか。

まとめ

最後に、要点を整理します。

検査結果を「正解」として面談をその確認の場にしてしまうと、学生の言葉が出にくくなり、先生の観察も結果に引きずられ、面談でしか見えない情報を取りこぼしてしまいます。 検査と面談は、学生を別の角度から見るための二つの入口であり、どちらかをもう片方の答え合わせにするものではありません。 答え合わせをやめて面談を独立した軸として活かすと、面談は学生理解を広げる場になり、検査結果はその対話を始めるきっかけとして役立ちます。

面談は、結果を確認する場である前に、学生の姿がその場で見えてくる場です。 答え合わせで終わらせないという考え方が、面談を一段深いものにしてくれるでしょう。

\ 検査結果を、答え合わせではなく対話のきっかけに /
面談で使える分析結果のイメージから、活用の仕方を確かめてみませんか。 コアスキル適性検査の詳しい資料を無料でお送りします。 分析結果のサンプルや導入の流れもご確認いただけます。
▶ コアスキル適性検査の資料を無料で請求する

コアスキルでできること

コアスキルは、学生が「今の自分」を客観的に知るための学生向け自己分析診断テストです。 8つの性格タイプや社会人に求められる力(社会人基礎力)の傾向がわかり、学生自身の自己PRや面接・ES対策に活用できます。 先生にとっては、学生との面談を進めるための材料としてお使いいただけます。 結果は学生を評価するためのものではなく、一人ひとりが力を発揮しやすい進路を考えるための材料として役立つでしょう。

導入をご検討の学校様には、詳しい資料を無料でお送りしています。 無料のお試し受検もご用意していますので、実際の設問や分析結果の雰囲気を確かめたうえでご判断いただけます。

目次